Tオケ3パンフレット:デザイン編

テンプルナイツ交響楽団 -3rd Stage-のパンフレットの記録@デザイン編です。


これまでテンプルナイツ交響楽団では、TオケではA4横向き表紙〜裏表紙ぶち抜きイラスト、Tオケ2では縦長ポスター風デザインとかなり色々好き勝手やらせていただいて、やりたいことはやり尽くしている私にこれ以上他に何ができるんだろう…ととても悩みました。

一番最初に思ったのはベイグラントストーリーにおけるアシュレイとシドニーの「最初は敵と思わせておいて実は…」な、ちょっと何これときめいちゃうじゃないの的な2人の関係を、観音開きで表現しようと思いました。

表紙には誰もいないけど、1枚めくると2人が並んでいる。広げた状態だと2人は離れているのに、本の形状にした時に1枚めくると2人が同じ画面にいる状態。特にドヤ顔するほどの仕掛けではないのですが、ぼんやりやってみようかなと思っていた観音開きに2人の関係性を閉じ込めることができたかな?って思ってます。

で、最初は2パターン考えてました。アシュレイとシドニーが見つめ合う(パターンA)とアシュレイとシドニーが背中をあずける(パターンB)。


2人が見つめ合う「パターンA」

2人が背中を預け合う「パターンB」

(パターンA)はBLっぽさを醸し出してしまうから、パターンBで行きます!と運営の皆さんに連絡した記憶はあるのですが、まぁシドニーの背中も描くべきかなと思ったし、羽虫の森での共闘がすごく好きなので(シドニーが役に立たないというのはここでは問題ではなく、「共闘」というシチュエーションが!とても重要なのです!)パターンBで進めることに。

おおまかなデザインを考えたら次は印刷会社に相談。横長の観音開き装丁が可能な印刷所が見つかったので見積もりや紙などの相談を進めて行きました。

私は、特殊紙が大好きで「紙そのものの風合いやテクスチャもパンフレットの魅力になる」と信じており、特殊紙+単色刷り(たまに白追加)+箔押しで進めます。前回・前々回と茶色のクラフト系に頼ってしまっているので、今回は聖堂などの建造物の石をイメージした紙をチョイスしようと思っていたのですが、狙っていた紙が少し前に廃盤して在庫もないとのこと。さすがにこの世に存在しないならどうしようもないので、ピックアップした中で一番自己主張が激しい『羊皮紙』、きみに決めた!

事前に準備した羊皮紙はグレー系2種。
イメージと違ってて急遽変更しました。

紙の色は、今回裏面のテキストがかなり密な状態になるので、読みやすさを重視して明るめの紙をチョイスしております。最初はグレー系にしようと思っていたのですがイメージが違っていたためベージュ系になりました(白を際立たせるなら「黄土」だったんだろうけど、客席で読むことを考えると「古染」かなぁと)。

と、紙トークは置いといて。

表面で最後まで悩んだのが表紙部分。演奏会名のタイトル箔押しをどうするか…これは入稿日当日までずっと悩んでました。「レアモンデはワインが名産って設定なので、ワインエチケット(ワインラベル)風にしたらどうだろう」と、ワインエチケットについてネットで調べまくりました。本来なら洋書が多く置いてある大阪府立中央図書館まで出向いてワインエチケット図録やコレクションブックを調べたかったのですが、緊急事態宣言発令中で大阪の図書館閉まってたんですよね。ネットで小さなワインエチケットコレクション本を買って色々研究しました(おかげでamazonやヤフオクからワイン関係のアイテムDMが届くようになってしまった…下戸なのに)。

数多くのワインラベル風素材も色々参照しましたが、それらはゴージャスなデザインでワインっぽさはとてもとても醸し出してはいるのですが、調べれば調べるほど実際のワインラベルは形もデザインもそれほど凝ってないんですよね。四角いラベルに必要な情報、イラストは産地を表す風景がほとんどでした。風景を描きたくなくて(上手く描く自信が全くない)レアモンデにまつわるものとしてワイバーンやホーリーウィンなどをピックアップしたけど、ワインには全く不向きなモチーフであることから、覚悟を決めて大聖堂を描くことに…これが締め切り12時間前の決断でした。

【裏面のレイアウト】
最初に観音開きのレイアウト2案を提出した際に考えていた裏面のレイアウト案メモなんですが、最後までこれで突っ走りましたね。突っ走れて良かった。これ以外のレイアウト思いつかなかったと言っても過言ではなないぐらい、選択肢がなかった!

裏面(テキスト面)はざっくり。
結局この初期案で突き抜けました。

過去に2回Tオケのパンフに携わっているので、情報として何が必要なのかある程度把握してる分、裏面のレイアウトは特に問題なく進行しました。

強いて言うなら、締め切り1時間前という最後の最後に200文字前後で想定していた団長の挨拶が500文字ぐらいで届いた時でしょうか(過去2回、すごく簡素な挨拶だったので今回もそのイメージだった)。少しだけ文字数抑えてもらうようにお願いして、私も他のレイアウトを崩さずどうにかして団長挨拶スペースを広げたり…とワーワー言いながらラスト1時間+アディショナルタイムは楽しく修羅場を迎えることが出来ました!(過去にも締め切り直前の早朝にイラスト担当とテキストチャットで、ゴミ発見の報告をしつつ、運営陣がエールを送ってくれたりでワーワー騒いでたなぁってのを思い出しました)

〜〜〜〜〜

ワインエチケットのデザインがあらかた整った時、「パンフレットのデザインをワインに全振りしても面白かったのでは?」と考えてしまったので、次にTオケがベイグラントストーリー(2周目)の演奏会をするときは、ボルドーな特殊紙にがっつりワインエチケットをぺたり貼り付けたようなデザインにチャレンジしたいです。※予算のことは何も考えてません。

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